生活習慣病・循環器病

生活習慣病とは?

高血圧、糖尿病、高脂血症、痛風、肥満などは食べ過ぎや偏った食事、運動不足などの毎日の生活習慣が発症や進行の要因となることから生活習慣病と呼ばれています。 (最近始まった特定検診は生活習慣病と深いかかわりのあるメタボリックシンドロームに焦点を当てたものです。)
これらは初期であれば、生活習慣を改善するだけでも治療は可能ですが、
痛風を除いては自覚症状に乏しいこともあって、きちんとした治療がなされないまま病気が進行してしまっていることがしばしばあります。

放っておくとどうなる?

こうした生活習慣病は動脈硬化を増悪させるため、血管が詰まりやすくなったり、もろくなったりして心臓病や脳卒中などの合併症を起こす危険が高まります。
例えば高血圧や糖尿病,高脂血症はどれか1つあると心臓病になる危険が5倍に、2つで10倍、3つあると実に30倍になるといわれています。


合併症をおこすと?

心臓病や脳卒中は発症すると命をおとしたり、助かったとしても後遺症が残ったり寝たきりになったりして日常生活に支障をきたすことの多い病気です。
具体的には日本人の死因の30%は心臓病と脳卒中が占めていますし、突然死の60%は心臓病が原因、寝たきりの30%は脳卒中が原因ともいわれています。
そして心臓病や脳卒中はそれまで何の症状もなかった人に突然起こることも多いのです。

 

予防と早期発見

ではこのように突然襲ってくる心臓病や脳卒中を防ぐためにはどうしたらよいでしょうか。
まずは生活習慣病の治療をきちんと行い、動脈硬化の進行を食い止めること(予防)です。
そして心臓や血管が知らない間にダメージを受けていないかどうかを知ること(早期発見)が大事です。それには心臓や血管の状態を直接見ることができるエコー(超音波)検査が有効です。
当院ではこのエコー検査を活用して、心臓、脳血管疾患の早期発見、予防に積極的に取り組んでいます。

生活習慣病といわれたら

「あんなに元気だったのに、突然倒れてしまって・・・」「もっと早く気づいていれば・・・」
心臓病や脳卒中を起こした方のまわりでよく聞く言葉です。こうした病気に突然襲われた方々の中には、早くから生活習慣病を指摘されながら自覚症状がないため放置していたというケースが少なくありません。だからこそ、生活習慣病は症状が無くても、放っておくと体のなかで動脈硬化を進行させて脳卒中や心筋梗塞を招き寄せることを改めて強調したいと思います。
生活習慣病といわれたら、御自身の生活習慣を見直し、積極的に合併症の予防、早期発見に努めることが脳卒中や心筋梗塞などによる突然死や寝たきりになることを防いで、健やかに暮らすことにつながります。
健診などで生活習慣病を指摘されましたら、当院までご相談ください。

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