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5月26日 高血圧その1−家庭での血圧測定のすすめ−

日本は世界有数の家庭血圧計の普及国で、現在その数は3000万台以上と言われています。ですからご自分で血圧を測定しておられる方も多いと思います。

家庭(あるいは職場)での血圧の測定値からは診察室での血圧測定ではわからない情報が得られ、高血圧の診断と治療に大きなメリットがあります。

そこで今回はこの家庭血圧についてお話したいと思います。


 

家庭血圧とは?

患者さんが病院や診療所に行って測定する血圧に対して、家庭で患者さんが家庭血圧計を用いて自分で測定する血圧を家庭血圧といいます。通常の診察室での血圧は当然ながら生活の中でのある一点、しかも非日常的な場面での血圧に過ぎません。それに対して家庭血圧を測定すると日常生活の中での血圧を知ることができます。

 

 

何がわかるのか?

例えば普段は正常血圧なのに白衣のスタッフの前では緊張して血圧が上がる「白衣高血圧」や、逆に病院では正常なのに普段は高い「仮面高血圧」を診断することができます。「白衣高血圧」と診断されれば、合併症の危険は大きくなく治療は通常不要です。一方「仮面高血圧」は通常の高血圧と同程度の合併症の危険があり、治療が必要なのにもかかわらず診察室の血圧は正常ですので家庭血圧を用いないと高血圧の存在は医師にはわからず、診断することができません。  

つまり診察室の血圧だけを頼りに高血圧の判定を行うと本来治療の不要な「白衣高血圧」の患者さんに降圧薬を処方し、降圧治療の必要な「仮面高血圧」の患者さんに何の治療も行わないということも起こりうるのです。

家庭血圧を測定することはこうしたことを防ぎ、より良い治療につながります。また、自覚症状と血圧の関係を知ることもできます。  

                       

血圧計の種類は?

出来るだけ上腕で測る血圧計を使用することをお勧めします。手首で測定するタイプは使いやすいのですが正確さに欠けるので現時点ではお勧めできません。  

                       

正常値は?

家庭血圧は通常病院での外来血圧より低いので診断や治療の目標となる数値を より低く設定する必要があり、 135/85mmHg以上が家庭血圧での高血圧とされています。

いつ測るのか?

理想的には1日2回、朝晩測定することが勧められています。

朝は

起床後一時間以内、排尿後、朝食前、降圧剤服用前に

1−2分座って安静にして測定し、

晩は

就寝前に1−2分座って安静にして測定することが勧められています。

実際に御自分の血圧を測定、記録するにあたっては測定方法や、数値の上下動(血圧は結構変動が大きいのです。)にあまり神経質になるのはよくありません。

私自身はあまり細かいことにこだわらず、まずはやってみることが大事ですと患者さんにお話しています。

 

皆さんも御自分の血圧を測ってみませんか?

詳しくは医師にご相談下さい。

 

 

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